代償 

『しかたないこと』と割り切っても
いつ、あの痛みが襲ってくるかと思うと、怖いんだ。
とりあえずしのぎの治療にも限界がきてる気がして、怖いんだ。

もういいじゃん。
これ以上、私に病気をくれなくたって。
生まれた頃から
すでに持ってるんだし。

だけど、心のどこかで思ってる。
この病気は、運や神様の力で与えられたものではないということを。
科学的な原因は別なところにあるとしても
これを作り出してしまったのは
今までの不実が根源なのではないかということを。

後悔したくないから、その瞬間を大切にしたいからと
きれいな言い訳を並べて、重ねてきた罪の代償を
きっと今、こんな形で支払っている。

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